病院でカード払いができるケースが急増している
以前は病院の会計といえば現金払いが当たり前だったが、2026年現在ではカード決済に対応する医療機関が急速に増えている。大学病院や総合病院はほぼすべてカード対応済みで、個人のクリニックでもカード端末を導入するところが増えてきた。筆者が通っている内科クリニックも2年前からカード決済に対応し、毎回の診察代2千円前後をカードで支払うようになった。1回の金額は少額でも、月に2回通院すれば年間約5万円、還元率1パーセントなら500ポイントが貯まる。持病のある人や定期的に通院している人にとっては、支払い方法をカードに変えるだけで確実にポイントが積み上がっていく。歯科医院でも自費診療のインプラントやホワイトニングはカード払い対応が一般的になっており、数十万円の治療費をカードで支払ってまとまったポイントを獲得する人も増えている。
高額な医療費をカード払いにするメリット
入院や手術が必要になると医療費は一気に膨らむ。健康保険が適用される3割負担でも、手術を伴う入院なら20万円から50万円程度の自己負担が発生することがある。この金額をカードで支払えば2千から5千ポイントが一度に手に入る。さらにカードの分割払いを利用すれば、手元の現金が足りない場合でも治療を受けられるという安心感がある。筆者は昨年、家族の手術で約35万円の医療費をカード一括払いにした。還元率1.2パーセントのカードだったので4,200ポイントを獲得し、このポイントで退院後の通院にかかるタクシー代をまかなった。高額療養費制度を使えば数か月後に払い戻しがあるが、払い戻しまでの間はカードが立て替えてくれる形になるので、キャッシュフローの面でもカード払いは有利だ。
高額療養費制度とカード払いの賢い組み合わせ
高額療養費制度は、1か月の医療費が自己負担限度額を超えた場合に超過分が払い戻される制度だ。年収370万円から770万円の会社員の場合、自己負担限度額は約8万円程度になる。50万円の手術費をカードで一括払いし、後日約42万円が高額療養費として戻ってくるというパターンでは、カードの引き落とし前に払い戻しが間に合わないことが多い。払い戻しには通常3か月ほどかかるためだ。そこで事前に「限度額適用認定証」を健康保険組合に申請しておけば、窓口での支払いが自己負担限度額までに抑えられる。この場合は約8万円をカードで支払えばよいので、引き落とし口座の残高を心配する必要がなくなる。筆者は家族の入院が決まった段階ですぐに認定証を申請し、窓口負担を最小限に抑えつつカード払いでポイントも獲得するという方法を取った。
薬局でのカード払いとポイントの二重取り
処方箋を持って薬局に行く場合、大手のドラッグストアチェーンであればカード払いに対応している。マツモトキヨシ、ウエルシア、スギ薬局、ツルハドラッグなどは全店でカード決済が可能だ。さらにこれらのチェーンにはそれぞれ独自のポイントカードがあり、カード払いと店舗ポイントカードの併用でポイントの二重取りが可能な場合がある。筆者は処方薬をウエルシアで受け取り、WAONポイントカードを提示してからクレジットカードで支払うことで、店舗ポイントとカードポイントの両方を獲得している。月の薬代が5千円なら年間6万円、還元率1パーセントで600ポイント、店舗ポイントも合わせると年間1千ポイント以上になる。処方薬はどの薬局で受け取っても価格は同じなので、ポイントが多く貯まる薬局を選ぶのが賢い方法だ。
医療費控除とカード明細の活用
年間の医療費が10万円を超えると確定申告で医療費控除を受けられる。カードで医療費を支払っていれば、カードの利用明細がそのまま支出の記録として使えるため、領収書の管理が格段に楽になる。医療費控除の申告にはどの医療機関にいくら支払ったかの明細が必要だが、カードの年間利用明細を見れば日付、金額、支払先がすべて記録されている。筆者は医療費をすべて1枚のカードに集約しており、確定申告の時期にはカード会社のウェブサイトから利用明細をダウンロードして、医療機関への支払いだけを抽出している。交通費も医療費控除の対象になるため、通院時の電車代やバス代もカードやSuicaで支払えば記録が残る。年間の医療費が10万円に届くかどうか微妙な場合は、家族全員の医療費を合算できるので、家族分もカード払いにして明細を一元管理するとよい。
歯科の自費診療はカード払いの効果が大きい
歯科治療の中でも自費診療の金額はかなり高額になる。インプラントは1本あたり30万円から50万円、矯正治療は60万円から120万円、セラミックの被せ物は1本8万円から15万円が相場だ。これらの金額をカードで支払えば、数千から1万ポイント以上が一度に手に入る。筆者は奥歯のセラミック治療で12万円をカード払いにし、1,440ポイントを獲得した。歯科医院の中にはデンタルローンを用意しているところもあるが、金利が3パーセントから8パーセント程度かかる。カードの2回分割なら手数料ゼロのケースが多いので、支払いを2か月に分散させたい場合はカードの2回払いのほうが有利だ。矯正治療のように総額100万円を超えるケースでは、治療開始前に利用限度額の一時引き上げをカード会社に依頼しておくと安心だ。
人間ドックや健康診断もカード払いの対象
会社の健康診断は企業負担だが、自費で受ける人間ドックは3万円から10万円と高額になる。オプション検査を追加すると15万円を超えることもある。人間ドック専門のクリニックや健診センターはカード決済に対応していることが多く、筆者は毎年5万円の人間ドックをカード払いにしている。年1回の出費で600ポイント程度だが、確実に毎年発生する支出なので10年間で6千ポイントになる。また、人間ドックの費用は医療費控除の対象外だが、ドックで異常が見つかって治療に進んだ場合はドックの費用も医療費控除の対象になる。このルールはあまり知られていないが、知っておいて損はない情報だ。
医療費の支払いに向いているカードの条件
医療費の支払いに適したカードの条件は3つある。1つ目は還元率が1パーセント以上であること。医療費は一度の支払い額が大きいケースも多く、還元率の差が直接的なポイント差に反映される。2つ目は利用限度額に余裕があること。入院費用や自費診療では数十万円の支払いが一度に発生するため、限度額が低いカードでは足りなくなる可能性がある。3つ目は分割払いの手数料が低いこと。急な入院で高額の支払いが生じた場合、一括で払えないときに手数料の低い分割払いが選択肢として使える。筆者は医療費用として利用枠100万円以上のゴールドカードを1枚確保しており、普段は使わないが急な医療費に備えている。健康なうちは出番がなくても、いざというときにカードがあると精神的にも経済的にも支えになる。
オンライン診療とカード払いの相性の良さ
コロナ禍以降、オンライン診療の普及が加速した。スマホやパソコンで医師の診察を受けられるサービスで、支払いはカード決済が基本だ。オンライン診療アプリの多くはカード情報を事前に登録しておく仕組みで、診察後に自動的にカードから引き落とされる。処方薬は薬局での受け取りか自宅への配送を選べる。筆者は花粉症の薬をオンライン診療で処方してもらっており、毎回の診察代1,500円と薬代2千円をカード払いにしている。待合室で待つ時間もなく、通院の交通費もかからないうえにカードのポイントも貯まるので三重にお得だ。仕事が忙しくて平日に病院に行けない人や、小さな子どもを連れての通院が大変な人にとって、オンライン診療とカード払いの組み合わせは非常に便利な選択肢だ。
ペットの医療費もカードで管理する時代
ペットの医療費は全額自己負担で、健康保険のような公的制度がない。犬や猫の手術費は10万円から50万円、がん治療になると100万円を超えることもある。動物病院の多くはカード決済に対応しており、高額な治療費をカードで支払えばまとまったポイントが獲得できる。筆者の愛犬が骨折した際の手術費25万円をカードで支払い、3千ポイントを獲得した。ペット保険に加入していれば自己負担額は半分程度に抑えられるが、保険の適用外の治療もあるため、いずれにしてもカード払いができる動物病院を選んでおくのが安心だ。ペットのワクチン代やフィラリア予防薬も年間で1万円から3万円かかるので、これもカード払いにしておけばポイントの取りこぼしがない。家族の医療費と合わせてカード1枚で管理すれば、年間の医療関連支出が一目で把握できる。
医療費・薬局支払いに強いクレジットカード比較
| カード名 | 年会費 | 薬局・医療費の還元率 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード(NL) | 永年無料 | 薬局で最大7%(選択制) | ドラッグストアカテゴリを特典ショップに設定可 |
| 楽天カード | 永年無料 | 1.0%(一部薬局でUP) | 楽天Pay連携で使いやすく汎用性高い |
| イオンカード | 永年無料 | ウエルシア・ツルハで高還元 | 毎月20日「お客様感謝デー」5%OFF |
| PayPayカード | 永年無料 | 薬局PayPay払いで1.0〜1.5% | クーポン活用でさらに割引可能 |
| リクルートカード | 永年無料 | 常時1.2%(全店舗共通) | 年会費無料カード最高水準の基本還元率 |
よくある質問
Q: 病院でクレジットカードは使えるの?
A: 大学病院・総合病院を中心に、クレジットカード対応の医療機関は増えています。ただし個人クリニックや小規模な診療所では現金のみの場合もあります。初診前に電話やウェブサイトで確認しておくと安心です。
Q: 医療費をカードで払うと確定申告に影響する?
A: 影響しません。クレジットカード払いでも医療費控除の対象になります。カードの利用明細が領収書の代わりとなるため、医療費控除の計算にはカード明細を保管しておきましょう。
Q: 高額療養費制度とカード払いは組み合わせられる?
A: 組み合わせられます。高額療養費制度を利用しつつ、自己負担額をカード払いにすることでポイントも獲得できます。ただし限度額認定証の利用と病院のカード対応状況を事前に確認しておきましょう。



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