学生がクレジットカードを作る前に読むべき10のこと|失敗から学んだ選び方

大学生になって最初に作るクレジットカード選びは、思っているより難しい。私自身、大学2年の春に初めて作ったカードで失敗し、年会費を払い続ける羽目になった経験がある。今回は、当時の自分に教えてあげたい「学生がカードを作るときに見るべきポイント」を整理しておきたい。

年会費永年無料は絶対条件

学生カードを選ぶ最大の基準は、年会費が永年無料であること。「初年度無料」は罠だ。2年目から1500円とか3000円とか引かれて、気づいたら年間の出費が増えている。私が最初に作ったカードがまさにこのパターンで、2年目に明細を見て初めて気づいた。今でも悔しい。

永年無料のカードでも、ポイント還元率や付帯保険のレベルは十分高い。三井住友カード(NL)、楽天カード、JCBカードW、エポスカードあたりは、学生でも審査が通りやすく、年会費も完全に無料だ。社会人になっても継続して使える点も大きい。

学生のうちは限度額が低く設定される

学生カードの限度額は、一般的に10万円から30万円。これは収入がアルバイト程度の前提で設定されている。最初は「少なすぎる」と感じるかもしれないが、これがむしろ守りになる。使いすぎを防げるし、万一不正利用されても被害が小さい。

私は最初の限度額が10万円だった。海外旅行に行くときに30万円に増額申請したが、半年使った実績があったのですぐ通った。実績ゼロのまま増額申請しても通らないので、まずは小さく使い始めるのが正解だ。

キャンパス内の勧誘ブースで作るのは要注意

大学1年の春、キャンパスの広場でカード会社の勧誘ブースが並ぶ。粗品をもらえるからと安易に申し込む学生が多いが、ここで配られているカードが必ずしもベストとは限らない。勧誘で配られるカードの多くは、流通系の中でも年会費がかかるタイプか、勧誘員のノルマ達成のためのカードだ。

私の友人は新歓の流れで3社のカードを同時申込みして、1ヶ月後に「申込みブラック」状態になった。半年間どこのカードにも通らず、結局必要な時に作れなかった。粗品のお菓子と引き換えにする価値はない。落ち着いて、自分でネットで比較してから申し込むのが鉄則だ。

親の同意は18歳・19歳なら必須

18歳と19歳の学生がカードを作る場合、親の同意が必要になる。これは2022年の成人年齢引き下げ後も、カード会社の規約で残っているところが多い。同意書のサインや、親の電話確認がある。これを嫌がって嘘をつくと、ほぼ確実にバレて審査に落ちる。

親に話すのが気まずい場合は、20歳を待ってから申し込む手もある。20歳以上なら親の同意は不要だ。1年待つだけで自由度が一気に上がる。私は19歳の時に親に断られて、20歳の誕生日翌日に申し込んだ記憶がある。

海外旅行保険が自動付帯のカードを選ぶ

学生時代は海外旅行に行く機会が多い。卒業旅行、留学、バックパック旅。このとき、海外旅行保険が「自動付帯」のカードを1枚持っていると圧倒的に安心だ。利用付帯と違い、何もしなくても出国時点で保険が効く。

エポスカード、学生専用ライフカードなどは、年会費無料で海外旅行保険が自動付帯になる。私は大学3年のタイで虫垂炎になった時、エポスカードの保険で病院代がほぼ全額カバーされた。あれがなかったら30万円の出費だった。学生こそこのカードを持ってほしい。

ポイント還元率は1%以上を目安に

学生は使う額が少ないとはいえ、ポイント還元率は重要だ。1%以下のカードを選ぶと、月3万円使っても年間ポイントは3600円程度。1%以上のカードなら同じ支出で年間4000円超。これが4年間積もると16000円以上の差になる。

楽天カード、JCBカードW、リクルートカードあたりは1%以上の還元率がある。特定のお店で5%還元になるカードもあるが、学生のうちは「どこで使っても1%」のシンプルなカードのほうが管理しやすい。

使い方の練習として月1万円から始める

初めてカードを持つ学生に伝えたいのは、いきなり大きな額を使わないこと。最初の3ヶ月は月1万円以内で、コンビニや書店の支払いだけに使う。これで利用明細の見方、支払日の把握、引き落とし口座の残高管理に慣れる。

4ヶ月目から月3万円程度に増やし、半年経ったら月5万円前後で安定運用する。これが「使えるけど借金しない」感覚を育てる近道だ。私はこの順番で進めて、社会人になってからもキャッシング枠を使わずに済んでいる。

リボ払いには絶対に手を出さない

学生時代に絶対やってはいけないのがリボ払いだ。月々の返済が安くなるように見えて、実際は年率15%前後の利息がついている。10万円の買い物を月5000円のリボにすると、完済までに20ヶ月、利息だけで1万円以上払う計算になる。

「初回リボでポイントアップ」というキャンペーンも要注意。1回でもリボにすると、その後の支払いも自動的にリボになっている設定がある。私は知人がこれで30万円以上の利息を払い続けていた話を聞いたことがある。学生のうちにこの罠を知っておくだけで、将来の数十万円が浮く。

カードを作った後にやるべき設定

カードが届いたらすぐにやってほしい設定が3つある。1つ目はアプリのインストールと利用通知のオン。使った瞬間にスマホに通知が来るので、不正利用にもすぐ気づける。2つ目は引き落とし口座の登録確認。届いたらすぐに使うと、引き落としに間に合わないことがある。

3つ目はカード裏面のセキュリティコードを控えておくこと。ネット決済で必要だが、財布を落とした時に困らないよう、別のメモに残しておく。これだけで、初心者にありがちなトラブルの大半は防げる。

最後に伝えたい、カードは武器であって借金ではない

学生時代に正しくカードを使う経験は、社会人になってから大きな差になる。信用情報に良い実績が積み上がり、将来住宅ローンや車のローンを組む時にも有利になる。私が初めてマンションの審査を受けた時、20代前半から積んでいた支払い実績が決め手になったと言われた。

カードは怖いものではなく、使い方次第で人生の選択肢を広げてくれる道具だ。学生のうちから1枚、自分に合ったカードを選んで、4年間かけて信用を育ててほしい。きっと卒業する頃には、社会に出る準備が一段階整っているはずだ。

2枚目のカードを作るベストタイミング

1枚目のカードを半年から1年使ったら、2枚目を持つことを検討して良い。理由は、1枚が使えないトラブルへの備えと、用途別の使い分けができるからだ。私は1枚目を日常使い、2枚目を海外旅行とネット通販専用にして使い分けている。これだけで家計簿の管理が圧倒的にラクになった。

2枚目は、1枚目と異なる国際ブランドを選ぶと良い。VISAを持っているならMastercardかJCB。これで海外で使えない店に当たる確率がほぼゼロになる。ブランド分散はリスク管理の基本だ。学生のうちにこの感覚を身につけておくと、社会人になってからカード選びで迷わなくなる。今振り返っても、20歳前後の数年間でカードの使い方を学べたことが、自分にとって一番の財産になっている。

クレヒスを意識して使う習慣

クレジットヒストリー、いわゆるクレヒスは、社会人になってから本当に効いてくる。学生のうちに毎月コツコツと支払い実績を積むことが、実は将来の最大の投資になる。住宅ローン、自動車ローン、賃貸契約の保証会社審査、すべてにクレヒスは影響する。逆に学生時代にクレジットカードを一度も使わない「クレヒスゼロ」状態は、社会人になってから審査で不利になることがある。

クレカ審査ガイド編集部

この記事を書いた人

クレカ審査ガイド編集部

クレジットカードの審査基準・選び方・活用術を専門に解説するメディア「クレジットカード審査ガイド」編集部。銀行・消費者金融・クレジットカード業界の情報を継続的に調査・分析し、審査に不安を感じる方や最適なカードを探している方に向けて、正確でわかりやすい情報を提供しています。各カードの審査難易度・年収条件・審査通過のコツを独自の視点で徹底検証。クレジットカード比較や選び方のポイントは、当サイトの記事一覧からご確認ください。

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