家電量販店でカード払いするとポイントが減る問題
家電量販店でカードを使う際に最初に知っておくべきなのは、現金払いよりもポイント還元率が下がるケースが多いという事実だ。ビックカメラでは現金払いだと10パーセントのビックポイントが付くが、一般的なカード払いだと8パーセントに下がる。ヨドバシカメラも同様で、現金なら10パーセントのところがカード払いでは8パーセントになる。この2パーセントの差は高額な家電ほど大きくなり、10万円のテレビなら2千円分のポイント差が生まれる。しかし「カード払い損」かというとそうでもない。カード側のポイント還元率が1パーセントなら、店舗ポイント8パーセントとカードポイント1パーセントの合計9パーセントとなり、現金払いの10パーセントとの差は実質1パーセントまで縮まる。さらに特定のカードを使えばこの差をゼロにしたり逆転させたりすることも可能だ。
ビックカメラSuicaカードという最適解
ビックカメラでの買い物に最も強いカードはビックカメラSuicaカードだ。このカードでSuicaにチャージすると1.5パーセントのJREポイントが付き、チャージしたSuicaでビックカメラの買い物をすると現金同率の10パーセントのビックポイントが付く。合計で11.5パーセント還元という驚異的な数字になる。10万円の家電なら1万1,500円分のポイントが手に入る計算だ。年会費は初年度無料、2年目以降も年1回の利用で無料になるため、実質無料と考えてよい。筆者はビックカメラで大きな買い物をするときは必ずこのカードのSuica払いを使っている。昨年は冷蔵庫15万円とドライヤー3万円をこの方法で購入し、合計約2万700ポイントを獲得した。ビックカメラを年に数回利用する人なら、このカードを1枚持っておくだけで年間の獲得ポイントに大きな差が出る。
ヨドバシカメラでのカード活用法
ヨドバシカメラにはビックカメラSuicaカードのような提携カードが存在しないため、別のアプローチが必要だ。ヨドバシカメラではゴールドポイントカードプラスというクレジット機能付きポイントカードがあり、これで支払うと現金同率の10パーセント還元が受けられる。さらにカードのクレジット機能で1パーセントのゴールドポイントが付くため、合計11パーセント還元になる。ただしこのカードは年会費無料だがヨドバシカメラ以外での還元率が1パーセントと平凡なため、メインカードにするには物足りない。筆者はヨドバシカメラ専用のサブカードとしてゴールドポイントカードプラスを持ち、日常使いのメインカードは別に用意している。ヨドバシカメラのオンラインストアでも同じ還元率が適用されるため、実店舗に行かなくてもお得に買い物できるのは便利だ。
ケーズデンキやエディオンでのカード事情
ケーズデンキはポイント制度を採用していない代わりに、現金値引きで勝負する店舗だ。カード払いでもその場で値引きが適用されるため、ビックカメラやヨドバシのようなポイント還元率の差を気にする必要がない。カード払いの1パーセント還元がそのまま上乗せされるので、還元率の高いメインカードで支払うのがシンプルに有利だ。エディオンにはエディオンカードという提携カードがあり、長期保証が無料で付帯する特典がある。家電の故障リスクを考えると、保証期間が延びるメリットは見逃せない。筆者はケーズデンキで値引き交渉をしたあとにカード払いで追加のポイント還元を得るという方法をよく使う。家電量販店では価格交渉が可能な場合が多く、「カード払いでいいので少し安くなりませんか」と聞くだけで数千円引いてもらえることがある。
家電のネット通販と実店舗の使い分け
家電をネット通販で購入する場合は、楽天市場やヤフーショッピング経由で買うとカード還元に加えてモールのポイントも二重取りできる。楽天カードで楽天市場のビックカメラ公式店から購入すれば、楽天ポイントが3パーセント以上付くうえにカード還元も得られる。ポイントアップキャンペーンと組み合わせれば10パーセント以上の還元も狙える。ただしネット通販は実物を確認できないデメリットがあるため、筆者のおすすめは実店舗で製品を実際に見て触ってから、ネットの価格と比較して安いほうで購入するという方法だ。特に冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は設置サービスの有無や配送料も含めた総額で比較することが重要だ。価格.comで最安値を調べてから量販店に行き、「ネットだとこの値段なんですが」と交渉すると、対応してくれる店員は多い。
高額家電を分割払いで購入するときの注意点
冷蔵庫や洗濯機など20万円を超える高額家電は、一括払いが厳しいケースもあるだろう。家電量販店の多くは分割払いにも対応しており、カードの分割払いのほかに店舗独自の無金利ローンを提供していることがある。ビックカメラやヨドバシカメラでは指定の条件を満たせば最大24回まで無金利分割が使えるキャンペーンを実施している。カードの分割払いだと3回以上から手数料がかかるのに対し、店舗の無金利ローンなら手数料ゼロで分割できるのは大きなメリットだ。筆者は昨年30万円のドラム式洗濯機を12回無金利で購入し、月々2万5千円の負担で済んだ。ただし無金利ローンを使うとカードのポイントが付かない場合があるため、ポイント還元と金利負担のどちらが得かを計算してから判断すべきだ。
延長保証とカードの購入保険を組み合わせる
家電量販店では有料の延長保証サービスを提供していることが多い。通常のメーカー保証は1年だが、追加料金を払えば3年や5年に延長できる。これとは別に、カードに付帯するショッピング保険(動産総合保険)を活用する手もある。多くのゴールドカードにはカードで購入した商品が破損や盗難に遭った場合に補償される保険が付帯しており、購入から90日間が補償対象だ。初期不良やメーカー保証期間内の故障にはメーカー保証が使え、それ以降は延長保証、そして購入直後の事故にはカードのショッピング保険と、3重の防壁を構築できる。筆者は5万円以上の家電を購入する際にはゴールドカードで支払い、ショッピング保険の対象にするようにしている。実際に購入2週間後にタブレットの画面が割れた際、カードのショッピング保険で全額補償を受けたことがある。
決算セールと株主優待を組み合わせた最強の買い方
家電量販店で最も安く買えるタイミングは、3月と9月の決算セール期間だ。在庫処分のために通常より大幅な値引きが行われ、型落ち品なら定価の30パーセントから50パーセント引きになることも珍しくない。ここにカードのポイント還元を上乗せすれば、実質的な割引率はさらに上がる。さらに裏技として株主優待を活用する方法がある。ビックカメラの株を100株保有すると年間2千円から3千円分の買い物券がもらえる。ヤマダ電機も同様に株主優待がある。株主優待とカードのポイントを組み合わせれば、家電の購入コストを最小限に抑えられる。筆者は毎年3月の決算セール時期にまとめて家電を購入し、ビックカメラSuicaカードの11.5パーセント還元と株主優待を組み合わせて、実質15パーセント以上の割引を実現している。
家電のサブスクとカード払いの新しい関係
最近は家電をサブスクリプション型で利用するサービスも登場している。パナソニックの食洗機やダイソンの空気清浄機を月額制でレンタルできるサービスでは、支払いにカードが使えるためポイント還元の対象になる。月額3千円のサービスを1年間利用すれば3万6千円で、還元率1パーセントなら360ポイントだ。高額な家電を一括購入する資金がない場合や、試してみたい製品がある場合にはサブスクも選択肢に入る。筆者はロボット掃除機を3か月間サブスクで試し、気に入ったので購入に切り替えた。試用期間中もカード払いでポイントが貯まっていたので、購入資金の一部にポイントを充当できた。
家電量販店のアプリとカードを連携させてポイントを最大化する
ビックカメラやヨドバシカメラには公式アプリがあり、アプリ限定のクーポンやポイントアップキャンペーンが配信されている。購入前にアプリをチェックして対象商品のクーポンを取得し、カード払いで購入すれば、アプリ割引とカードポイントの二重取りが可能になる。筆者はビックカメラアプリで500円引きクーポンを取得してからSuica払いで11.5パーセント還元を受けるという合わせ技をよく使う。また、ヤマダ電機のアプリでは来店ポイントが毎日もらえるため、近所にヤマダ電機がある人はアプリを入れておくだけで月に数十ポイントが自動的に貯まる。家電量販店のポイントカードをアプリに統合しておけば財布の中のカードも減らせるので、管理も楽になる。小さな手間の積み重ねだが、年間で見ると数千円分の差になるため、面倒がらずにアプリを活用することをすすめたい。
家電量販店でお得なクレジットカード比較
ポイント二重取りや独自割引など、家電量販店での購入をよりお得にするカードを比較します。
| カード名 | 年会費 | 家電量販店での還元率 | 主な対象店舗 | こんな人に最適 |
|---|---|---|---|---|
| ビックカメラSuicaカード | 524円(条件付無料) | 最大11.5%(Suica払い時) | ビックカメラ・コジマ・ソフマップ | ビックカメラでよく買い物する人 |
| ヨドバシゴールドポイントカード・プラス | 無料 | 最大11%(ヨドバシカメラ) | ヨドバシカメラ全店 | ヨドバシカメラをメインで使う人 |
| エディオンカード | 無料 | 最大8% | エディオン・100満ボルト | エディオン利用者・中部・西日本居住者 |
| 楽天カード | 無料 | 1.0〜3.0% | 楽天市場・ケーズデンキ等 | 楽天経済圏を活用しつつ家電も買う人 |
| 三井住友カード(NL) | 無料 | 0.5%(全店共通) | 全国の家電量販店 | 特定の量販店に縛られたくない人 |
よくある質問
Q. ビックカメラでSuicaカードを使うと本当に11.5%も還元されますか?
はい、ビックカメラSuicaカードでSuicaチャージ(1.5%還元)し、そのSuicaで支払うと量販店ポイント10%と合わせて最大11.5%の還元が得られます。ただしSuicaへのチャージの手間があるため、慣れるまで少し時間がかかります。
Q. 家電量販店のポイントとクレジットカードのポイントは両方もらえますか?
店舗独自カード(ビックカメラSuicaカード、ヨドバシカードなど)では両方のポイントを同時に獲得できます。一方、一般的なクレジットカードで支払う場合は量販店の独自ポイントが付かないケースがあるため注意が必要です。
Q. 高額な家電を分割払いで購入する場合、どのカードがお得ですか?
分割払いの手数料を考慮すると、実質無利息キャンペーン中を狙うか、ゼロ金利分割に対応した信販系カードを利用するのがベストです。大型家電はボーナス払いを活用することで手数料を抑えることもできます。



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