葬儀費用をカードで払えるケースが増えている
身内の不幸は突然やってくる。葬儀の平均費用は100万円から200万円と言われており、急な出費としてはかなりの高額だ。かつては葬儀社への支払いは現金か振込が当たり前だったが、近年はカード決済に対応する葬儀社が増えてきた。大手のイオンのお葬式やよりそうお葬式はカード決済が可能で、一般的な葬儀社でもカード対応を打ち出すところが増えている。筆者の親戚の葬儀で利用した地元の葬儀社もVisaとMastercardに対応しており、150万円の葬儀費用をカードで支払った。還元率1パーセントで1万5千ポイントが貯まったが、正直なところポイントのために選んだわけではなく、手持ちの現金が足りなかったためカード払いを選択した。葬儀費用は遺族にとって大きな経済的負担であり、カードの分割払いやボーナス払いが使えるという選択肢があるだけでも安心材料になる。
結婚式の費用をカードで支払うメリット
結婚式の費用は平均で300万円から400万円と、人生の中でも指折りの高額出費だ。この金額をカードで支払えば3万から4万ポイントが一度に手に入る。ただし結婚式場のすべてがカード払いに対応しているわけではない。ホテルウェディングはカード対応率が高いが、ゲストハウスや専門式場では前金は振込、残金のみカード可といった制約があるケースもある。見積もりの段階でカード払いが可能かどうか、手数料の上乗せがないかを確認しておくべきだ。筆者の友人は式場の費用350万円をゴールドカードで一括払いし、約4万2千ポイントを獲得した。このポイントで新婚旅行のホテル代をまかなったと聞いて、賢い使い方だと感心した。
ご祝儀や香典をカードで準備する方法
ご祝儀や香典そのものをカードで支払うことはできないが、新札や現金の準備にカードを活用する方法はある。銀行ATMで新札を引き出すのが一般的だが、結婚式シーズンは窓口が混雑しがちだ。ATMキャッシング機能で現金を引き出せば、銀行の営業時間を気にせずいつでも準備できる。ただし新札が出るかどうかはATMの機種次第なので、確実を期すなら平日の銀行窓口で両替するのがよい。筆者は結婚式が続く時期に、まとめて10万円分の新札を用意しておき、封筒に入れて自宅に保管している。突然の訃報でも慌てないよう、香典用の現金も常に5千円と1万円を封筒に入れて準備してある。こうした現金管理の手間を減らすためにも、日常の支出はカードに集約して手元の現金は冠婚葬祭用に温存しておくのが合理的だ。
冠婚葬祭関連の出費でポイントを貯めやすい場面
結婚式や葬儀の本体費用だけでなく、周辺の出費にもカード払いが活用できる。たとえば結婚式に出席するためのスーツやドレスの購入、美容院でのヘアセット、交通費や宿泊費はすべてカードで支払える。遠方の結婚式に家族で出席すれば、新幹線代と宿泊費だけで5万円から10万円になることも珍しくない。葬儀関連では、喪服の購入やクリーニング代、供花や供物の注文もカードに対応している業者が増えた。筆者は昨年、親族の葬儀で遠方に駆けつけた際の新幹線代往復3万2千円、ホテル2泊で1万6千円、供花代1万5千円をすべてカードで支払い、合計6万3千円分のポイントを獲得した。こうした出費は年に数回しか発生しないが、1回あたりの金額が大きいためポイント効率は悪くない。
葬儀費用の分割払いとカードの活用
葬儀費用が予想以上に膨らんだ場合、一括での支払いが難しいケースもある。そのときに分割払いやボーナス一括払いが使えるカードは心強い味方になる。2回分割なら手数料がかからないカード会社が多いので、150万円の葬儀費用を2回に分けて支払えば手数料ゼロで月々75万円ずつ引き落とされる。3回以上の分割には手数料が発生するが、葬儀ローンの金利と比較すると、カードの分割手数料のほうが低いことも多い。葬儀ローンは年利5パーセントから8パーセント程度が相場だが、カードの分割手数料は年利換算で12パーセントから15パーセント前後だ。一見するとカードのほうが高く見えるが、返済期間が短ければ実際の支払い額はそれほど変わらない。筆者は緊急時に備えて利用限度額の高いカードを1枚持っておくことを推奨している。
結婚式のご祝儀を当てにしたカード支払いの落とし穴
結婚式の費用をカードで払い、ご祝儀でカードの引き落としに充てるという計画を立てるカップルは多い。確かにご祝儀の総額は100万円から200万円程度が見込めるため、式場への支払いの一部をカバーできる。しかし引き落とし日までにご祝儀を銀行口座に入金できるかどうかは注意が必要だ。結婚式が月末に行われ、カードの引き落としが翌月10日だとすると、ご祝儀を数えて銀行に入金するまでの時間的余裕は10日しかない。筆者の友人は結婚式の翌日にハネムーンへ出発してしまい、ご祝儀の入金が間に合わず引き落としに失敗しかけた。引き落とし口座に十分な残高を確保したうえで、ご祝儀はあくまで臨時収入として後から充当するという考え方が安全だ。
お墓や仏壇の購入にもカードが使える時代
意外に思われるかもしれないが、墓石や仏壇の購入にもカード決済が対応している業者がある。墓石は50万円から200万円、仏壇は10万円から100万円と幅が広いが、いずれも高額だ。大手の墓石販売会社やオンライン仏壇ショップはカード決済に対応しているケースが増えており、ポイント還元の対象になる。筆者の知人は墓石の購入費120万円をカードで支払い、1万2千ポイントを獲得した。仏壇もネット通販で30万円のものをカードで購入し、3千ポイントを得たという。こうした買い物は一生に一度か二度の出費なので、ポイント還元を意識する人は少ないが、だからこそカードで支払うだけで得られるポイントは見逃すともったいない。
冠婚葬祭の急な出費に備えるカードの持ち方
冠婚葬祭は予定が立てにくい支出だ。結婚式は数か月前に招待状が届くので準備期間があるが、葬儀は突然やってくる。急な出費に対応できるよう、利用限度額に余裕のあるカードを最低1枚は持っておきたい。メインカードの利用枠が30万円程度しかない場合、葬儀費用には到底足りない。ゴールドカードなら利用枠が100万円以上に設定されていることが多く、冠婚葬祭の出費にも余裕を持って対応できる。筆者は日常の買い物には年会費無料のカードを使い、高額出費専用としてゴールドカードを1枚保有している。年会費は1万円だが、冠婚葬祭の急な出費に備える保険と考えれば高くはない。実際に昨年は親族の葬儀と友人の結婚式が同じ月に重なり、合計で80万円以上の出費があったが、ゴールドカードの利用枠のおかげで慌てずに済んだ。冠婚葬祭は人生の節目に関わるイベントだからこそ、金銭面で焦らずに済む備えが大切だ。
七五三・成人式など子どもの節目行事の出費
冠婚葬祭に限らず、七五三や成人式といった子どもの節目行事にも意外と費用がかかる。七五三では撮影スタジオでの記念写真が3万円から5万円、着物のレンタルが1万円から3万円、食事会まで含めると10万円近くになることもある。成人式の振袖レンタルは15万円から30万円が相場で、前撮りの写真代を合わせると40万円を超えるケースもある。これらの費用はスタジオアリスやスタジオマリオなどの大手チェーンであればカード払いが可能だ。筆者は子どもの七五三で総額8万円をカード払いにし、960ポイントを獲得した。金額としては小さいが、現金で払えばゼロだったポイントが自動的に貯まると考えれば、カードを使わない理由がない。
法事やお盆の帰省費用もカードで管理する
年忌法要やお盆の帰省は定期的に発生する冠婚葬祭関連の出費だ。帰省の交通費は新幹線なら往復2万円から4万円、飛行機なら往復3万円から6万円程度かかる。家族4人で帰省すれば交通費だけで10万円を超えることもある。これに加えて手土産代、法事のお布施、会食費などが積み重なる。交通費はスマートEXやえきねっと経由でカード決済できるし、航空券もカードで購入するのが一般的だ。手土産は百貨店やオンラインショップでカード払いにすれば、ポイントの取りこぼしがない。お布施は現金のみだが、それ以外の出費をすべてカードに集約するだけで、帰省シーズンの支出管理が格段に楽になる。筆者は毎年のお盆帰省で約15万円の出費があるが、そのうち12万円程度はカード払いにしており、年間で1,440ポイントを安定して獲得している。
冠婚葬祭費を家計から切り離して管理するコツ
冠婚葬祭の出費は不定期で金額も大きいため、普段の生活費と混ざると家計が見えにくくなる。おすすめなのは冠婚葬祭専用のカードを1枚決めて、それ以外の支出と明確に分けることだ。こうすれば年末に明細を見返すだけで「今年は冠婚葬祭にいくら使ったか」が一目で分かる。筆者は年会費無料のサブカードを冠婚葬祭専用にしており、年間の利用額はだいたい30万円から50万円に収まっている。あらかじめ月1万円ずつ冠婚葬祭用の積立を別口座にしておけば、急な葬儀費用にも動じなくて済む。カードの分割払いに頼らなくても済むように、平時から備えておくことが家計の安定につながる。
冠婚葬祭の費用に強いクレジットカード比較
結婚式・葬儀など高額になりがちな冠婚葬祭費用を、ポイントやサービスで賢く管理できるカードを比較します。
| カード名 | 年会費 | 冠婚葬祭での強み | ショッピング保険 | こんな人に最適 |
|---|---|---|---|---|
| 三井住友カード ゴールド | 11,000円 | コンシェルジュで式場・ギフト手配サポート | 最高300万円 | 結婚式費用をまとめてポイント化したい人 |
| JCBゴールドカード | 11,000円 | JCBプラザで葬儀・式場紹介・ギフト対応 | 最高500万円 | コンシェルジュ活用で冠婚葬祭を一括依頼したい人 |
| 楽天カード | 無料 | 楽天市場でギフト購入時高還元・不祝儀袋等も購入可 | なし | まずは費用にポイントを貯めたい節約志向の人 |
| アメックスゴールド | 31,900円 | コンシェルジュでラグジュアリー式場手配・ギフト代行 | 最高500万円 | 高級感ある結婚式・葬儀を手厚くサポートしてほしい人 |
| エポスカード | 無料 | マルイ内のギフトコーナーで優待・無料保険付帯 | 最高50万円 | コストを抑えてギフト購入のポイントを得たい人 |
よくある質問
Q. 結婚式の費用(数百万円)をクレジットカードで払えますか?
多くの式場でクレジットカード払いが可能になっています。高額になる場合は事前にカードの利用限度額を確認・増額申請しておくことをおすすめします。また一括払いの場合でもポイントが付与されるため、大きなポイント獲得のチャンスになります。
Q. 葬儀費用もクレジットカードで支払えますか?
近年は葬儀社でのカード払い対応が増えています。ただし葬儀社によっては現金のみの場合もあるため、緊急時に備えて事前に確認しておくか、複数の決済手段を準備しておくと安心です。
Q. ご祝儀を現金で用意するのにキャッシングを使うのは良いですか?
緊急時には活用できますが、キャッシングには利息が発生します。事前に現金を準備できる場合は銀行ATMでの引き出しが最もコストが低い選択肢です。急いでいる場合は繰上返済を素早く行うことで利息を最小限に抑えましょう。



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