ビックカメラSuicaカードを2年使って感じたこと
ビックカメラSuicaカードを初めて作ったのは、引越しのタイミングで家電をまとめて買い替える必要があったときだ。「どうせ買うならポイント還元率が高いカードで買いたい」と思って調べたところ、このカードが目に止まった。実際に2年以上使ってみると、ビックカメラでの買い物と毎日のSuicaチャージの両面で、じわじわとポイントが積み上がっていくのが実感できる。
年会費は初年度無料で、2年目以降も524円(税込)と格安だ。しかも年1回以上使えば翌年も無料になるため、実質的に年会費無料で維持できる。これだけ特典が充実していて維持コストがほぼかからないカードは珍しい。
ビックカメラ店頭での最大11.5%還元の仕組み
このカードの最大の魅力はビックカメラでの還元率の高さだ。通常、クレジットカード払いにするとビックカメラポイントが10%から8%に下がる。しかしビックカメラSuicaカードで支払うと10%のビックポイントが維持される。これにJRE POINTが1.5%上乗せされるため、合計11.5%還元になる。
家電の購入は金額が大きいだけに、還元率の差が直接的な節約額に響く。たとえば10万円のテレビを買えば、11,500円分のポイントが戻ってくる計算になる。家電量販店でよく買い物をする人には、これだけで十分な理由だ。
注意点として、パソコンや一部のデジカメなどはポイント付与率が低めに設定されている商品もある。ビックカメラの売場でその都度ポイント倍率を確認してから決済する習慣をつけると損しない。
Suicaチャージで毎日1.5%が積み上がる
多くのクレジットカードはSuicaへのチャージをポイント対象外としている。そのためSuicaユーザーにとって「チャージでポイントが貯まらない」という状況が一般的だ。ビックカメラSuicaカードはこの壁を越えており、モバイルSuicaへのチャージで1.5%のJRE POINTが付与される。
毎月の交通費が1万円なら150ポイント、2万円なら300ポイント。年間で換算すると1,800〜3,600ポイントになる。地味に見えるが、何もしなければゼロだったポイントが自動的に積み上がるのは純粋にありがたい。
貯まったJRE POINTはSuicaにチャージして使ったり、新幹線のチケット購入に充てることができる。特に東北・上越・北陸新幹線をよく使う人はJRE POINTの価値が高く、ポイントを新幹線に使うことでさらにお得感が増す。
定期券機能との組み合わせ
ビックカメラSuicaカードはSuica定期券として使えるのも大きなポイントだ。通勤定期券をこのカードに入れれば、財布からSuicaを別に取り出す手間がなくなる。モバイルSuicaをスマートフォンで使っている人は、Apple PayやGoogle Payと連携して使うとさらに手軽だ。
定期区間内の乗車は当然ポイント加算の対象外だが、定期区間外の乗車や区間変更の際には通常のSuicaチャージポイントが適用される。新幹線eチケットをJRE POINTで購入するとポイントがさらにお得になるため、出張が多い人にも向いている。
JRE POINTの貯め方と使い方
JRE POINTはSuicaチャージだけでなく、JRの駅ビル(アトレ・ルミネ・グランデュオなど)での買い物や飲食でも貯まる。駅ナカのスーパーやコンビニでカードを使う習慣があれば、ポイントはさらに積み上がりやすい。
使い道としては、Suicaへのポイントチャージ(1ポイント=1円相当)が最もシンプルだ。交通費や日常の買い物に直接使えるため、使いきれずに失効するリスクが少ない。また、JREポイントをビックポイントに交換することも可能で、大型家電の購入前にポイントをまとめておく戦略もとれる。
ビックカメラSuicaカードが向いている人
このカードが最も効果を発揮するのは、①ビックカメラで定期的に買い物をする人、②毎日Suicaで通勤・通学をしている人、この2つが重なる人だ。どちらか一方だけでも十分恩恵はあるが、両方活用できれば年間のポイント獲得量はかなりの水準になる。
一方で、ビックカメラをほとんど使わず、交通もSuicaを使わない地方在住者にはメリットが薄い。Suicaエリア外(主に関西・中部の一部)ではそもそもSuica自体が使いにくいため、カードの選択肢として優先度は下がる。
他のビックカメラカードとの違い
ビックカメラ系のカードにはほかに「ビックカメラポイントカード」(ポイントカードのみ)や「ビックカメラセゾンカード」などがある。Suicaと連携しているのはビックカメラSuicaカードだけだ。JR東日本エリアで生活している人なら、Suica連携のあるビックカメラSuicaカード一択になることが多い。
セゾンカードとの違いとしては、JRE POINTが貯まる仕組みの有無だ。ビックカメラSuicaカードのJRE POINT 1.5%は交通費節約の観点から、ビックカメラ以外の場所でも価値を発揮する。毎日の移動でポイントを積み上げたい人には明らかにビックカメラSuicaカードが有利だ。
まとめ:日常使いに組み込めるかどうかが判断の分かれ目
ビックカメラSuicaカードは、ビックカメラでの大型家電購入・毎日のSuicaチャージという2点を組み合わせることで非常に高い実用性を発揮するカードだ。年会費がほぼ無料で維持できるため、特典を使いきれなくてもリスクが低い。
逆に言うと、ビックカメラを使わずSuicaも使わないなら持つ意味が薄い。自分の生活に「ビックカメラ」と「Suica」の両方が組み込まれているなら、迷わずメインカードの一枚として検討してみる価値がある。
ビックカメラSuicaカードの審査難易度と申し込み方法
審査難易度は一般的に低めとされており、学生・アルバイト・パートタイムでも申し込める。JCBまたはVISAの国際ブランドを選べるため、海外旅行に行く際はVISA、国内中心の利用はJCBというように用途に合わせて選ぶとよい。申し込みはビックカメラの店頭またはオンラインで完結する。審査には通常数日〜1週間程度かかる。
既にSuicaカードを持っている人は、カード到着後にSuicaの残高やオートチャージ設定を移行する必要がある。モバイルSuicaを使っている場合は、アプリ上でカードを紐付けるだけで手続きが完了する。設定自体は10分程度でできるため、手間はほとんどかからない。
年間でいくらのポイントが貯まるか試算してみた
実際にどのくらいポイントが積み上がるか、モデルケースで試算してみる。毎月のSuicaチャージが10,000円、年2回ビックカメラで合計100,000円の家電を購入する場合を想定する。Suicaチャージ分は年間1,500ポイント(10,000円×1.5%×12ヶ月)、ビックカメラ購入分は11,500ポイント(100,000円×11.5%)。合計で年間13,000ポイント相当になる計算だ。
このポイントをSuicaに還元すれば実質13,000円分の節約になる。年会費はゼロ(年1回使用の条件を満たすため)なので、純粋なメリットとして年間1万3千円のリターンが得られることになる。もちろん実際の利用スタイルによって変わるが、日常使いを続ければ相当な金額が還元される。
オートチャージ設定で改札を止まらず通過
ビックカメラSuicaカードにはオートチャージ機能がある。Suicaの残高が設定金額を下回ったとき、自動的にカードからチャージしてくれる機能だ。残高不足で改札で止まる心配がなくなり、毎回チャージする手間も省ける。チャージした分にも1.5%のポイントが付くため、オートチャージを設定した方がポイント効率はよくなる。
チャージのタイミングや金額はアプリや駅の機器から自由に設定できる。毎月の交通費を把握しながら、使いすぎないよう適切な設定にしておくと予算管理もしやすい。
ビックカメラSuicaカードの弱点と注意点
このカードにも当然弱点がある。まず、ビックカメラ以外の一般的なショッピングでの還元率は0.5%程度とやや低めで、高還元率を求めるなら楽天カードやリクルートカードには及ばない。日用品の買い物や飲食店での利用メインなら、別のカードをメインに据えてビックカメラSuicaカードは補助的に使う方が効率的かもしれない。
また、旅行保険が海外・国内ともに付帯していない(一部のアドオンサービスで追加可能だが標準では非付帯)。旅行が多い人は保険目的には別カードを持つ必要がある。保険・ラウンジ・コンシェルジュといった旅行特典に価値を求める人はゴールドや上位カードを検討した方がよい。
あくまで「ビックカメラとSuica」の2点に特化したカードなので、その2点を日常的に使う人にとっては最強クラスのコスパを誇るが、使わない人には持つメリットが薄い。自分の生活スタイルに正直に照らし合わせて判断することが一番大切だ。



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